右の写真が私の持っているデカリーナです。
左上がアケタ10F(通称おにぎり)、
右下がアケタ12C(通称ツボ)。
おにぎりは上のAが少しかすれますが、吹き方で相当軽減されるので、腕次第かも。形が現行のアケタ10Fとはかなり違います。今の形はもっと以前の形と似てずっとスマートで、このおにぎりは移行期だったそうです。でもまぁ、おにぎりもこの形のせいか、すごくぽーっと甘い音がします。
ちなみにアケタの楽器には捨て穴という穴があるのですが(運指で使わない穴のことで基音の調律に関わってる穴)、私の10Fはそれが塞がっています。つまり全部閉じてもなお音が高めってことで、他の楽器に合わせるときにはごく弱い息で演奏する必要があります。オカリナを買いに行くときは、絶対音感のある方以外はチューナーも一応持参したほうがいいかもしれません、という教訓…。
ツボは、名前の由来はもちろん壺のようだから。あまり息を入れないで吹くタイプの12Cだそうです。とはいえ、もちろん2Fとかよりはずっと息が要りますが(笑) ちょっと音程が吹きにくかったのですが、大先生に直していただいたのでだいぶよくなりました。吹いて音程が悪いのは、腕のせいです(^◇^; 下のほうの音がずりあがってる、とよく注意されるので、気をつけて吹くと今度は低すぎたり。難しいです。重さは、量ってみたら760gでした。
こちらはそのほかのサイズのアケタオカリーナ。アンサンブルでアケタを使うので、ほとんどこれらばっかり使うことになります。
上から順に、1C、3G、2F、5Cです。
とはいえ、一番上のピッコロは借り物です(^_^;;
借り物なので勝手にいじれないんですけど、音程が全体的に低くて、他のと合わせようとするとギャンギャンうるさい嫌な音になるので、なんとかしたいな〜。
私の持っているのは全部Rじゃない普通のシリーズなのですが、楽器屋さんで自分の気に入るのを選んで買っているので、それほどハズレではないと思っています。特に、赤いT−5Cはあたりだったらしく、ことあるごとにいろんな人から「その5Cいいね」と言われます♪ これの入手に当たっては、ちょっとした困難もあったのですが、試奏して気に入ったので、粘って入手(^-^)v
アンサンブルではあまりT−5Cは使わないで、S−5Cの方を勧められるようなのですが、私は大阪にいたときからずっとTを使っているので、T派です。SはTほど息がいらないそうで、楽器屋さんで吹いてみたことはあるのですが、どうも私は息をオーバーフローさせてしまうので、向いてないみたいです。オカリナ以外の楽器の経験者で、Sだと息が余るようでしたら、一度Tを吹いてみることをお勧めしますです。音は、Sよりも芯のある太い響きのような気がします。私の赤Tは、その中では比較的音が硬くてクリアーなほうかもしれません。
私はアンサンブルが主なので、なかなか3Gを使う機会はありませんが、この子も結構響きの透る楽器じゃないかと思ってます。でも実は半音が音痴…。(G管って、F管にくらべてスリムな分、音がかつ〜んと硬いところがあるので、アンサンブルには溶け込みづらいんじゃないかな。旋律ならいいのでしょうけど。)
2Fは、音は結構好きだったのですが、きれいな高音がなる息の角度がかなり狭くて、在阪時に先生に相談したところ、あれこれといじってくださって、今ではだいぶ吹きやすくなっています。自分で出来るといいんだけどなぁ。
下の録音は、実験的に吹いてみたよーなとこもあるので、そのうちもうちょっと練習してからアップしなおすかも…すみませぬ。吹きなおしたいところい〜っぱいあるんだけど、とりあえずは枯れ木も山の賑わいってことで。
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What a friend we have in Jesus (Converse) '03/09/24 |
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Piacer d'amor (Martini) '03/10/08 |
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Courante (148, Praetorius) '03/10/04 |
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Amazing Grace '03/11/02 |
あ〜、もう少しましに吹けるようになったら差し替えますっ…。
選べば普通の楽器店でも、このくらいの音のする楽器は手に入ります(多分)。私の場合音程を直していただける機会には恵まれたのですが(自分でごーいんに応急処置しちゃったのもあるけどそれは内緒(^◇^;)、音色に関してはオカリナ一個一個が持って生まれた素質に拠る部分がほとんどらしく、後から直せるものでもないそうなので、気に入るのに出会うまでがんばって探しましょう!
マイ・オカリナ番外編。2004/03/30に製作体験教室で、いろいろと手助けしていただきながら何とか作った初めての自作オカリナ♪
かなり丸みを帯びたフォルムになりました。厚みがあるので床に立ちます(^_^;; 右の写真も、立てて置いたのを斜め上から撮ってみました。
かなりピッチが低めだけど、一応D管…弱めに吹くとCisになってしまう(笑)
音はこんな感じです。
音サンプルなのにエコーかけちゃったけど。
すっごくすっごく楽しかったので、ぜひまた作ってみたいです!
さらに番外。自分の楽器ではないのでこっそりと…。
他にもいくつか持っているのですが(そんなにたくさんはないです)、そのご紹介はまた後日。
ちょっとだけ、雑感を…。
よく、オカリナは個体差の多い楽器だと言われます。実際その通りでしょう。それについては、メーカーがもっと安定した品質で作るべきだとか、手作りだから仕方ないとか、いろんな意見があるようですが、まぁ楽器による演奏の限界、というものが存在することは確かだと思います。また、楽器の音色、個性を生かして曲によって吹き分けるというのも大事な手段だと思います。
ただ、へぼな楽器でも上手な人が吹くとそれなりに聞こえることがあるのも事実なんですよね。楽器のせいで音が出ない、と言いたくなることはしばしばありますし、いい楽器を手に入れたらこれまでで最高の演奏を簡単に超えてしまうこともあるでしょう。でも、だからといって、いい楽器を手に入れようとたくさん漁る前に、本当に自分はこの楽器を生かしきってあげられているのかなって考えたいんです。
いい音が出ないから、と言って放ってあった楽器を、数ヶ月ぶりに吹いてみたら、「あれ、この楽器ほんとに鳴らなかったんだっけ」と思ったこともありました。高音がかすれるとずっと思っていた楽器を、しばらく詰めて吹いていたら、かすれない角度がある日突然見つかって、それからほとんどかすれずに吹けるようになったこともありました。きっと、個体差のある楽器だからこそ、一番その楽器を分かってやれるのはその所有者なんだと思います。自分の楽器だから、自分がいちばん上手く吹ける可能性を持っている。所有者としての楽器とのコミュニケーションと、演奏者としての技術との両方があってこそ、理想的な音を出せるんじゃないかな、と私は思っています。
楽器の勘所を押さえられるようになれば、いい楽器を手に入れたときにもきっと、さっとその特徴をつかんであげられるんじゃないかなぁ、と思いつつ。とりあえず今は、いつも吹いている楽器たちを愛してあげることにしようと思っています。 |