私のオカリナ歴のようなもの?

でっかいオカリーナ=デカリーナ?
大きめのオカリナの音が聴きたい方に。(下手ですが)
私の(だけじゃないけど)オカリーナたちの紹介。音もあり。
1人アンサンブルすなわち多重録音のお部屋。

独断と偏見に基づいて100質をつくってしまいました。

♪大阪にて…

私がオカリナを習い始めたのは、会社に入って一年目くらいの春だったかな。ん〜と、1999年のたしか五月か六月ごろに体験レッスンに行ったような。
オカリーナ、ってのが本式みたいだけど、オカリナ、っていうほうが一般的だし分かるからいいよね(笑)
中学や高校の頃は、吹奏楽部でフルートを吹いていたけれど、大学で無謀にもオーケストラに入って挫折して。それで、部室で楽器を吹けなくなって、でも根っからの笛好きだった私は、フルートほど音の大きくない手ごろな楽器、ということでオカリナに目をつけたわけで。
大学時代は、友人と遊びで吹いてたくらいだったけど、就職すると、あまりに拘束時間が長くて、これは何か習い事でもしないと職場以外の生活がなくなってしまうと思った。そんなときに、家の近くで、オカリナ教室の生徒を募集しているのを見つけたのでした。
習い始めてからは、会社の昼休みに自転車で公園へ出かけて吹いてました。
公園で吹いていると、いろんな人に話しかけられるので少し恥ずかしい。犬の散歩のおばさん、道路工事のおじさん、雨の中「写真撮らせてください」って言って来た女の子…(^_^;; でも、いい思い出かも(笑)
生徒は私を含めて二人で、先生と三人でトリオ譜の練習をしていました。相方も楽器経験者だったし、結構息は合ってたんじゃないかな?と自分では思ってます(^_^;; いや、ほんと楽しかったしさ。

♪そして東京。

2001年の秋に結婚して東京に来て、右も左も分からない中、せっかく習っていたオカリナは続けたいなと思い、住まいに近い教室を探したのでした。で、隣駅まで通うことに。
丁度その教室では、クラス替えがあったところで、入れてもらった教室がたまたま四人になって、丁度カルテット譜が吹けるね、って話になりました。
そうこうするうちに、リーダーシップのある姐さんを中心にカルテットを組んで、自主練習やら慰問活動やらをすることに。練習の後でお茶して喋ったり、打ち上げと称して遊んだり、ほんと皆さんいい方ばかりで〜すっかり不良主婦仲間になってしまいました(笑) いやぁ、まったくもって予想もしなかった刺激的な毎日です(^_^;; あ、感謝してるんですよ、感謝っ。
それと、教室の先生が組んでいるトリオにも(地の利で)末席に加えていただいてます。というわけで、こっちに来てものすごくオカリナライフが充実してきました。

♪東京を飛び出して……

そしてネットでオカリナのサイトを巡っているうちにいろんな出会いがありました。
だんなが協力的であったのも追い風になって、地元を飛び出してあちこちのオカリナ吹きさんとの交流が始まりました。神奈川、埼玉といった近県のみならず、気がつけば中部地方まで足を伸ばしていたり……。
2004年からは、ネットで知り合った厚木のハミングバードさんや横浜の珊瑚さんと一緒にぽるてという遠距離カルテットを組みました。
いつの間にやらオカリナは、私の生活の中心付近に鎮座ましますようになってきました(汗) なんということでしょう……。

♪オカリナと私。

もともと笛が好きで、どんな笛でもよかったといえばよかったのですが。あの丸っこい形状が親しみやすく、あと、高校のときにトトロがはやったのもあるかな?(笑)
始めてみれば、簡単なようで難しい楽器であることが判明。音程が悪くて、自分で作らないといけない。まぁ、それって声と一緒ですよね。楽器を使って歌ってやる。きれいな声が出るように、ちゃんとした音程が出るように、イメージしながら。
つまり、自分は楽器と向かい合う存在じゃなくて、楽器は自分の一部、ってこと。それくらいの、信頼関係を築いていきたいと思っています。やっぱ、もっと触れる時間を増やさないといけないねぇ…とは思いつつも。
今のぼろアパート出ないと遠慮なく吹けないよ〜〜〜っ。

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♪でっかいオカリナ。

大阪で、相方に連れて行ってもらった楽器店は、オカリナが試奏できてしかも二割引で買える、という良心的な店でした♪(1999〜2000年?当時。) てことで、一気にオカリナを買いまくりました。まぁ、当時は会社勤めしてたのでお小遣いもゆとりがあったしねぇ。
周りが使っていたのがアケタだったので、アケタのものを揃えました。結局、9Gはあまり使わないから買わなかったけど、10Fと12Cは買いました。
でも、大きなオカリナってなかなか入荷しないんですよね。12Cも、その店には一本しかありませんでした。10Fだって、確か三本くらいしかなかったと思います。
なぜでしょう?
大きいオカリナは作りづらい、ってのもあるのかもしれないけど、需要が少ないのもあると思うのね。最初に吹くのはたいがいアルトC(5C)かソプラノF(2F)だし、演奏家の方が使うのも、ソロの方だとソプラノG管やピッコロCが多いですよね。
大きなオカリナには、アンサンブルのときくらいしかまず巡り合いません。
今のカルテットでも10Fは三本あるのですが、12Cは長らく私の一本しかありませんでした。最近一本増えましたが。オカリナをしている方でも、大きなものは見たことない人も結構多いみたいだし。
とかいう私も、ほんとはもっと大きいのが欲しいのです。大きいのって、お腹の底から響くようなあったかい音がするんですよね。アケタでも一回り大きいFは作っているのですが、特注でプリマ楽器のカタログには載っていません。先日、思い切って注文しましたが、納期は未定(^_^;; ちなみに価格は七万円です…(^◇^;

♪メナグリオ。

イタリアの老舗オカリナメーカー、メナグリオ(ほんとはメナーリオって発音するらしいですが、日本ではこっちのほうが通りがいいような)。
ここのカタログには、超特大のものが載っています。(カワイのページですがここで見られます。)…私の持ってる12Cと同じ音程のがアルト。それより大きいテナーGは九万円、バスとなるとなんと十三万円!…こりゃ、いくらなんでも一介の専業主婦には手が届きませんって(^_^;;
先生のステージの楽屋などで、幾度か間近に見たことはあるのですが、親指の穴がでっかくてすぽすぽはまってしまう(^_^;; ものすごい重さ&大きさなので、普通に構えて普通の運指で吹く、というのは、かなりきびしいようです。実際、穴を開けなおして使ったりもしているらしいし。男の人が吹いてることが多いですね。私が吹こうとしたら、多分指サックとかして蛙さんの指みたいにしてからじゃないと無理だな(笑)

♪デカリーナ愛好会?

前にひっそりとサイトを作ってたときには、コンテンツにオカリナのことは入れてなかったんですが。リニューアルに際して、やっぱり入れてみよう、と思った理由は、大きなオカリナをもっと広めようよ、って主張があってもいいかな、ということ(^_^;;
アンサンブルでバスを吹く機会が増えて、愛着が湧いてきたのもあるけど、他の人が吹こうにもバスがなかなか手に入らなくて、結局私が吹いてる、ってのもあって。
もっと広まって市場にも出回ったらいいのに、と(笑)
ということで、誰も読んでないだろうけど、「メーカーの人、ぜひ大きいオカリナももっと作ってくださいな〜〜〜っ!」と、とりあえずオカリナの星に祈っておきましょう…。
よかったらみなさんも星に祈ってくださいませ(?)

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オカリナの音が聴けるサイトはちょくちょくあるのですが、大きなオカリナの音を単体で聴けるサイトはほとんどないことに気づきました。
それで、未熟ではありますが、私の吹いたのを録音してみました。
何せ私の演奏な上、パソコンにマイクつけて録音するだけというちゃちいやり方で録音し、後は音量上げたくらいでほとんど加工もしてないので、聴きぐるしいところも多々あると思いますが…。
まぁデカリーナ愛好会の会員活動の一環として大目に見ていただければ幸いです。
それと…、借りた楽器であまり吹き込んでいないので音程とかバリバリ怪しいのですが(ていうか息が足りないのでそれどころじゃない)、まんぼう(10Fより大きなF管)およびでかまんぼう(まんぼうより全音低いEs管)の音ものっけてみました。
なお、日付は最終更新日です(^_^;; ときどき自分の演奏に我慢できなくなって録りなおそうとするのですがなかなか上手くいきません…。

F 五木の子守唄 '03/09/15
C 浜辺の歌 '03/09/27
LF 荒城の月 '03/09/04
LF ブラームスの子守歌 '03/09/27
LF 春の小川 '04/04/22

まぁまだ増えるかもしれません(^_^;; <気分次第。

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デカリーナ右の写真が私の持っているデカリーナです。
左上がアケタ10F(通称おにぎり)、
右下がアケタ12C(通称ツボ)。
おにぎりは上のAが少しかすれますが、吹き方で相当軽減されるので、腕次第かも。形が現行のアケタ10Fとはかなり違います。今の形はもっと以前の形と似てずっとスマートで、このおにぎりは移行期だったそうです。でもまぁ、おにぎりもこの形のせいか、すごくぽーっと甘い音がします。
ちなみにアケタの楽器には捨て穴という穴があるのですが(運指で使わない穴のことで基音の調律に関わってる穴)、私の10Fはそれが塞がっています。つまり全部閉じてもなお音が高めってことで、他の楽器に合わせるときにはごく弱い息で演奏する必要があります。オカリナを買いに行くときは、絶対音感のある方以外はチューナーも一応持参したほうがいいかもしれません、という教訓…。
ツボは、名前の由来はもちろん壺のようだから。あまり息を入れないで吹くタイプの12Cだそうです。とはいえ、もちろん2Fとかよりはずっと息が要りますが(笑) ちょっと音程が吹きにくかったのですが、大先生に直していただいたのでだいぶよくなりました。吹いて音程が悪いのは、腕のせいです(^◇^; 下のほうの音がずりあがってる、とよく注意されるので、気をつけて吹くと今度は低すぎたり。難しいです。重さは、量ってみたら760gでした。

オカリーナこちらはそのほかのサイズのアケタオカリーナ。アンサンブルでアケタを使うので、ほとんどこれらばっかり使うことになります。
上から順に、1C、3G、2F、5Cです。
とはいえ、一番上のピッコロは借り物です(^_^;;
借り物なので勝手にいじれないんですけど、音程が全体的に低くて、他のと合わせようとするとギャンギャンうるさい嫌な音になるので、なんとかしたいな〜。
私の持っているのは全部Rじゃない普通のシリーズなのですが、楽器屋さんで自分の気に入るのを選んで買っているので、それほどハズレではないと思っています。特に、赤いT−5Cはあたりだったらしく、ことあるごとにいろんな人から「その5Cいいね」と言われます♪ これの入手に当たっては、ちょっとした困難もあったのですが、試奏して気に入ったので、粘って入手(^-^)v
アンサンブルではあまりT−5Cは使わないで、S−5Cの方を勧められるようなのですが、私は大阪にいたときからずっとTを使っているので、T派です。SはTほど息がいらないそうで、楽器屋さんで吹いてみたことはあるのですが、どうも私は息をオーバーフローさせてしまうので、向いてないみたいです。オカリナ以外の楽器の経験者で、Sだと息が余るようでしたら、一度Tを吹いてみることをお勧めしますです。音は、Sよりも芯のある太い響きのような気がします。私の赤Tは、その中では比較的音が硬くてクリアーなほうかもしれません。
私はアンサンブルが主なので、なかなか3Gを使う機会はありませんが、この子も結構響きの透る楽器じゃないかと思ってます。でも実は半音が音痴…。(G管って、F管にくらべてスリムな分、音がかつ〜んと硬いところがあるので、アンサンブルには溶け込みづらいんじゃないかな。旋律ならいいのでしょうけど。)
2Fは、音は結構好きだったのですが、きれいな高音がなる息の角度がかなり狭くて、在阪時に先生に相談したところ、あれこれといじってくださって、今ではだいぶ吹きやすくなっています。自分で出来るといいんだけどなぁ。
下の録音は、実験的に吹いてみたよーなとこもあるので、そのうちもうちょっと練習してからアップしなおすかも…すみませぬ。吹きなおしたいところい〜っぱいあるんだけど、とりあえずは枯れ木も山の賑わいってことで。

1C What a friend we have in Jesus (Converse) '03/09/24
3G Piacer d'amor (Martini) '03/10/08
2F Courante (148, Praetorius) '03/10/04
2F Amazing Grace '03/11/02

あ〜、もう少しましに吹けるようになったら差し替えますっ…。

選べば普通の楽器店でも、このくらいの音のする楽器は手に入ります(多分)。私の場合音程を直していただける機会には恵まれたのですが(自分でごーいんに応急処置しちゃったのもあるけどそれは内緒(^◇^;)、音色に関してはオカリナ一個一個が持って生まれた素質に拠る部分がほとんどらしく、後から直せるものでもないそうなので、気に入るのに出会うまでがんばって探しましょう!

マイ・オカリナ番外編。2004/03/30に製作体験教室で、いろいろと手助けしていただきながら何とか作った初めての自作オカリナ♪
かなり丸みを帯びたフォルムになりました。厚みがあるので床に立ちます(^_^;; 右の写真も、立てて置いたのを斜め上から撮ってみました。
かなりピッチが低めだけど、一応D管…弱めに吹くとCisになってしまう(笑)
音はこんな感じです。 音サンプルなのにエコーかけちゃったけど。
すっごくすっごく楽しかったので、ぜひまた作ってみたいです!

さらに番外。自分の楽器ではないのでこっそりと…。

他にもいくつか持っているのですが(そんなにたくさんはないです)、そのご紹介はまた後日。

ちょっとだけ、雑感を…。
よく、オカリナは個体差の多い楽器だと言われます。実際その通りでしょう。それについては、メーカーがもっと安定した品質で作るべきだとか、手作りだから仕方ないとか、いろんな意見があるようですが、まぁ楽器による演奏の限界、というものが存在することは確かだと思います。また、楽器の音色、個性を生かして曲によって吹き分けるというのも大事な手段だと思います。
ただ、へぼな楽器でも上手な人が吹くとそれなりに聞こえることがあるのも事実なんですよね。楽器のせいで音が出ない、と言いたくなることはしばしばありますし、いい楽器を手に入れたらこれまでで最高の演奏を簡単に超えてしまうこともあるでしょう。でも、だからといって、いい楽器を手に入れようとたくさん漁る前に、本当に自分はこの楽器を生かしきってあげられているのかなって考えたいんです。
いい音が出ないから、と言って放ってあった楽器を、数ヶ月ぶりに吹いてみたら、「あれ、この楽器ほんとに鳴らなかったんだっけ」と思ったこともありました。高音がかすれるとずっと思っていた楽器を、しばらく詰めて吹いていたら、かすれない角度がある日突然見つかって、それからほとんどかすれずに吹けるようになったこともありました。きっと、個体差のある楽器だからこそ、一番その楽器を分かってやれるのはその所有者なんだと思います。自分の楽器だから、自分がいちばん上手く吹ける可能性を持っている。所有者としての楽器とのコミュニケーションと、演奏者としての技術との両方があってこそ、理想的な音を出せるんじゃないかな、と私は思っています。
楽器の勘所を押さえられるようになれば、いい楽器を手に入れたときにもきっと、さっとその特徴をつかんであげられるんじゃないかなぁ、と思いつつ。とりあえず今は、いつも吹いている楽器たちを愛してあげることにしようと思っています。

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