Visconti |
現存するタロットで、もっとも古いものとされているデッキです。元絵は15世紀に描かれたとされています。当時タロットが占いのために使われていたかどうかはちょっと疑問で、今このデッキを見ても、やっぱり絵と意味が結びつきにくいところがあるので、実用性には乏しいんじゃないかと思います。絵画的な美しさからして、観賞用にはもってこいです。 |
Gatti
&
I Cani |
Gatti も I Cani も、メジャーアルカナだけの小さなデッキ。すべてのカードが Gatti
では猫、I Cani では犬の絵(エッチング)で描かれています。カードの紙は分厚くて、小さな書籍のようになっていて、リボンでくくってあります。とてもかわいい。 |
Hanson-Roberts
Tarot |
Universal Waite を描いたのと同じ、Mary Hanson-Roberts 女史のデッキ。やっぱり色鉛筆かな?とてもやわらかい、サイズも手ごろなデッキです。マイナーが絵札だし並びもウェイト系なんですが、描かれ方が若干違っていたりするので、Waite
と同じ解釈をそのまま当てはめるよりは、ちょっとカードに合わせて読んでやる必要がありそうです。 |
Whimsical Tarot |
上と同じ作者のデッキ。おとぎばなしをテーマにしていて、絵がとっても可愛い。The Lovers
が美女と野獣だったりして。
この人の絵って、人の顔が少々リアルなわりにはちょっと頭がでかくて頭身が小さいので、こういう童話とかの絵のほうが合うような気がするなぁ。マイナーも全部絵札なので、「このカードの元ねたは何の話だろう?」と考えながら見ると楽しいです。 |
Aquarian Tarot |
David Palladini の描いたカード。この人の描いたデッキ、あと New Palladini
ってのがありますが、そっちはだんなが持っているらしいです(未確認)。
こっちは、人物アップで描いてあるカードが多くて、他の要素がかなり省略されているので、ちょっと読みにくいと思います。この人の絵が好きな人にはいいかも。絵札でウェイト系。私にはちょっとカードが大きいなぁ。 |
The Vision Tarot |
実写3Dなデッキが一つぐらい欲しいかな、と思って入手したデッキ。入手して、カードを眺めて、しまったな、と思いました(^_^;; やっぱり違和感がかなりありました。私の場合。
マイナーは数札、並びはマルセイユ系みたい。 |
The Secret Tarots |
Marco Nizzoli という人のデッキ。全体のトーンが青系で、やや生気のない退廃的な印象のあるデッキです。線はきれいなんだけどねぇ、少々不気味な感もあります。マイナーは絵札ですが、Strength
は11だったりします。 |
Arcus Arcanum
Tarot |
ネットで小さい画像を見て、いい感じかも、と思って通販で買いました。手元に来て、しまったと思いました(^_^;; (そういうの多いなぁ。) 絵がちょっとアメコミっぽい感じです。人の顔が私はちょっと…。これもオール絵札だけど、Strength
は11です。 |
The Prediction
Tarot |
絵はとても好きなんですが…。タロット教科書3巻に出てくるデッキじゃなかったかな(うろおぼえ)。マイナーが数札なのや
Strength が11なのはよいとしても、Strength の絵が女性とライオンではなく力士のバージョンなのがちょっと引っかかります。絵は好きなんですけどねぇ…。 |
The Destiny Tarot |
絵が面白げだったので買ったのですが、箱を開けてみてカードの馬鹿でかさにびびりました(^_^;; 絵本みたいな装丁の解説本が付いてます。ウェイト系だけど、数札です。 |
The Alchemical
Tarot |
錬金術のタロット。どういう理屈を当てはめているのかが知りたくて買ったけど、まだ解説書(英語)読んでません(^_^;;
あっさりした絵柄だけど、独特なデザインになっているので、勉強すると面白そうです。GD系とは全然違うんですけどね。マイナーのコートカード、Page
の代わりに Lady になっています。 |
Tarot of
the Old Path |
メーリングリストでご一緒してた方が使っていて、どんなのだろうと興味を抱いて買ってみたカードです。魔女術の影響を受けたカードみたいです。絵柄はとても華やかです。でもメジャーの名前がちがってたり描かれている象徴もかなり他のデッキと違うから、ちゃんと背景を理解してから使ったほうがよさそうなデッキです。 |
The Arthurian
Tarot |
これまた普通のデッキと全然違うデッキです。アーサー王のタロットですね。カードの名前が聖杯伝説の登場人物になっているので、話の内容を知らないと全く使えないです(笑) 以前どこかで、Death
の代わりに描かれている小川の洗濯女がとても怖い、という話を読んで、どんなのか見てみたくなって買った、というしろものです。
タロットをやろうとする場合、神話に造詣が深くないと結構つらいですね。 |
Tarot of the Spirit |
魔術色の強いデッキです。色彩豊かでイメージを喚起する抽象的な絵柄です。Thoth と同じ名前を使っているカードもあるので、影響を受けているのかも。
マイナーが独特で、スートは Fire、Water、Wind、Earth、コートカードは Father、Mother、Brother、Sister
となっています。数札だけど、Thoth と同様、キーワードとイメージが描かれています。 |
The Haindl Tarot |
これまたちょっと Thoth の影響を受けているような感じのデッキです。でも、全然違うのは、マイナーの各スートをインド・北欧・エジプト・アメリカの神話に当てはめてるところでしょうか。メジャーにはヘブル文字とルーン文字と占星術記号、マイナーにはイーチンが書いてあったりして、何でもありな様相を呈しています…。絵柄もとても象徴が盛りだくさんに入っているので、これでやるのは大変かも。 |
The Medicine
Woman Tarot |
ネイティブアメリカンの思想を基にしたデッキ。他のデッキとはかなり内容が離れていますし、背景となる思想にも馴染みのない人がほとんどだと思いますが、絵柄がとても具体的でマイナーも数字を追うごとに物語をなしているので、知らなくても入っていきやすいデッキかもしれません。デザインがなかなか魅力的です。 |
Ancestral Path
Tarot |
これね〜。絵は前から気になってたんですが。魔女の家フェアで手に入れて中を見てみたら、笑った笑った。まぁタイトルは「祖先の道」ってことで、自我の目覚めのプロセスは、種族の発生と発展のプロセスと重ね合わせて見ることでより深く認識できる、というコンセプトだと思うのですが。マイナーがね〜。カップは聖杯伝説、杖がエジプトの死者の書、環はメノミニー族というインディアンの創造神話に基づいてるらしいです。で、剣が…アイヌと日本の神話なんですと。そのわりには侍とか忍者とか出てきます(^_^;; 日本人から見ればイロモノですが日本人が西洋風を真似てもこんな感じに見えるのかな〜〜。一見の価値はありますわ(笑) 8と11はマルセイユと同じ、です。 |
Goddess Tarot |
前にタロットオフで使ってらっしゃる方がいて興味はあったのですが、あまりに普通のデッキと違うので購入は躊躇っていました。新しく安いポケット版が出たのでついに買ってみましたが、知らない女神がたくさん出てくるので実占に使うのは私には厳しいです。英語の簡単な説明がついてるんだけど、それを読む限りでは女神の特性をかなり一面的に捉えているようで、一つ一つの説明にはなるほどと思うのですが、他の側面を含めて包括的にその女神そのものをカードに当てはめるのにはちょっと疑問がありそうです。
それと、このデッキの美しさを楽しむのなら、やっぱり大きい版のほうがよさそう。 |
Songs for
the
Journey Home |
錬金術を取り入れた、私の所有の中では唯一の円形デッキです。ラミネート加工したくなるぐらい紙がやわなので、実用にはむきませんが、とても絵が好みで、大好きなデッキです。これまた他のデッキとは全然違った構成で、解説(英語)を読まないことには何にも分からないのですが、絵を見ているだけでも楽しくなり、私の宝物です。
私家版なのかしら? 一般の書店などで売っているのは見たことありません。魔女の家のタロットフェアで入手しました。 |
旧イヤぱんタロット |
同人サークル Pandaful World で作ってらした、メジャーアルカナのみのデッキです。ラミネート加工。 |
新イヤぱんタロット |
Pandaful World の新作デッキ♪ イヤぱんらしさはそのままに、旧作より紙質も美しさも格段に向上して実用可能な作品に仕上がってます(笑) いやぁすばらしい。
だんなと共同所有でごめんなさい(^_^;; |
The Stairs of Gold Tarot by Tavaglione ★NEW★ |
古本屋で思わずそそられて買ったデッキ(笑) なかなか珍妙な(?)デッキです。ヘブル文字とその数や、サンスクリット文字、生命の木のパスやら占星術的シンボルやらなにやら絵の周りに描かれていて情報量は多いのですが…… メジャーアルカナの絵柄はおおよそライダー系(でもThe Lovers なんかはマルセイユちっくです)、マイナーはマルセイユと同様に数札、でも8が Justice(カードの名前は実際にはイタリア語で書かれてます)で11が Strength とマルセイユのほうの並べ方です。 生命の木のパスはトートと同じで The Emperor と The Star が入れ替わっていますが、ヘブル文字の当て方は Oswald Wirth と同じ大陸系(フランス式)で The Magician から順に文字を当てていくので、GD系やトートとはほとんど1つずつ文字がずれてます(^_^; そもそも Crowley が The Emperor と The Star の対応するパスを入れ替えたのは、「ツァダイは星にあらず」と守護天使のお告げがあったため、て話が根っこにあるのですが、完璧無視してますね(笑) (大陸の結社系のデッキおよびこのデッキでは The Fool にはシンが当てられているので、ヘブル文字からみると The Fool が The World の前に置かれるように思えるし実際このデッキではそう並べてます。これは Levi のときからの考え方だそうですが、Wirth の本には、メジャーアルカナを円環状に並べて The World から The Fool を経て The Magician に戻るように書かれているので、Wirth は文字だけが入れ替わっていると考えてたのかも。というか、ヘブル文字の順序よりは、字形とメジャーアルカナの絵の形の類似性を重視してるみたい。以上余談。) さらに、占星術的対応は、Papus のを採用しているようです(^◇^; そんなわけで、サイズはオーソドックスな縦長のデッキですが、何がしかの伝統的なデッキに慣れていると、実占に使うのは難しいと思われます。 製作者本人のカリグラフィーによる凝りに凝ったデザインの解説(英語)が付いてますので、しっかり読めば何とかなるかもしれませんが、文字がかなり読みづらいです(^◇^; ※追記 私はフランス式のデッキについてはあまり詳しくないのですが、ちょっと調べてみたところ、このデッキはカードの並べ方と占星術対応とヘブル文字に関してフランス式になっている、と考えてよいようですね。Wirth の占星術対応が特殊なようです。 それでもあのパスは妙だと思いますが(笑) メジャーアルカナの絵柄もだいたい大陸系に沿っているようですが The Fool はライダーっぽかったりいろいろ折衷になってる気がします。 |